薬物動態

吸収(健康成人、慢性腎臓病患者、透析患者:外国人データ)1)

投与21日後における血中への標識体鉄の取り込み(中央値)は、健康成人では0.43%、保存期慢性腎臓病患者では0.06%、血液透析患者では0.02%でした。

吸収(健康成人、慢性腎臓病患者、透析患者:外国人データ) の折れ線グラフ
対象
健康成人、保存期慢性腎臓病(CKD:ステージ3〜4)患者、血液透析患者24例(各8例)
方法
健康成人に59Fe標識したスクロオキシ水酸化鉄を第1日目に、非標識のスクロオキシ水酸化鉄を第2〜7日目に、また保存期慢性腎臓病患者および血液透析患者には非標識のスクロオキシ水酸化鉄を第1〜6日目に、59Fe標識したスクロオキシ水酸化鉄を第7日目に、それぞれ2,000mg/日を1日3回に分けて食事中に経口投与し、血中59Feの吸収率を測定した。
1)Geisser P, et al.: Clin Nephrol. 2010; 74: 4-11.(本試験はVifor Pharma社の資金提供により実施された)
  • 4.効能又は効果透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
  • 6.用法及び用量 通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。
  • 8. 重要な基本的注意(抜粋)
    • 8.2本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、本剤の成分である鉄が一部吸収されるため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。また、ヘモグロビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、過剰造血に注意すること。[9.1.2、9.1.3、16.2参照]

分布(ラット)1)

SD系雄ラットに50mg/kgの59Fe-スクロオキシ水酸化鉄を単回経口投与したとき、投与後6時間では81.2%が消化管(胃、小腸、大腸)の内容物中に存在し、消化管組織中の放射能は0.44〜1.01%であった。また、血液、血漿、血球、肝臓、脾臓および骨髄中の放射能は投与量の0.02〜0.21%であった。投与後24時間における消化管内容物および消化管組織中放射能は小腸においてそれぞれ投与量の0.06および0.03%、大腸においてそれぞれ投与量の1.58および0.08%であり、血液、血球、肝臓、脾臓および骨髄中で検出された放射能は投与量の0.02〜0.41%であった。

1) 承認時評価資料:薬物動態試験:分布

排泄(ラット)2)

SD系雌雄ラットに50mg/kgの59Fe-スクロオキシ水酸化鉄を単回経口投与し、投与後168時間までの尿および糞中放射能を測定したとき、糞中に排泄された放射能は投与後48時間までに雄ラットでは投与量の101.0%、雌ラットでは82.8%、168時間までに雄ラットでは102.7%、雌ラットでは85.5%でした。一方、放射能の尿中排泄は168時間まで認められず、主たる排泄経路は糞中でした。

2) 承認時評価資料:薬物動態試験:排泄
  • 4.効能又は効果透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
  • 6.用法及び用量 通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。
  • 8. 重要な基本的注意(抜粋)
    • 8.2本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、本剤の成分である鉄が一部吸収されるため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。また、ヘモグロビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、過剰造血に注意すること。[9.1.2、9.1.3、16.2参照]

鉄・貧血関連検査値の推移(健康成人男性)1)

血清鉄の推移

血清鉄濃度の推移:単回投与試験の折れ線グラフ 血清鉄濃度の推移:反復投与試験の折れ線グラフ
方法
健康成人男性30例を対象に、ピートルチュアブル錠250、500、1,000mgまたはプラセボを朝空腹時に単回経口投与したとき(1日目)、さらに、ピートルチュアブル錠を1回250、500、1,000mgまたはプラセボを1日3回食直前に7日間反復経口投与したとき(4〜10日目)の血清鉄について評価した。
1)承認時評価資料:国内第Ⅰ相臨床試験 (PA1101)
  • 4.効能又は効果透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
  • 6.用法及び用量 通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。
  • 8. 重要な基本的注意(抜粋)
    • 8.2本剤は消化管内で作用する薬剤であるが、本剤の成分である鉄が一部吸収されるため、血清フェリチン等を定期的に測定し、鉄過剰に注意すること。また、ヘモグロビン等を定期的に測定し、特に赤血球造血刺激因子製剤と併用する場合には、過剰造血に注意すること。[9.1.2、9.1.3、16.2参照]
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