ピートル顆粒分包 Q&A
「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
※許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。
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Q1.ピートル顆粒分包を1日3回「食直前」に服用する理由を教えてください。
ピートル顆粒分包は食事に含まれるリンを消化管内で吸着し、消化管からのリン吸収を抑制することによって血清リン濃度を低下させる薬剤です。
ピートル顆粒分包で検討したデータはありませんが、毎食直前に服用することで効果を発揮すると想定し、ピートルチュアブル錠の臨床試験を1日3回毎食直前投与で行い、有効性及び安全性を確認し、その結果に基づいて承認を得たため、1日3回「食直前」に服用することとなっています。参考資料:
ピートルチュアブル錠 審査報告書
〔2024年1月改訂〕-
Q2.ピートル顆粒分包を、食事中や食直後に服用してもよいですか?
ピートル顆粒分包を、食事中や食直後に服用したとき注)の有効性・安全性は検討していません。
用法及び用量どおり、食直前の服用をお願いします。注)ピートル顆粒分包の承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。」です。
参考資料:
電子添文
〔2024年1月改訂〕-
Q3.ピートル顆粒分包と併用注意の薬剤を教えてください。
- 以下の薬剤との併用に注意してください 。
参考資料:
電子添文
〔2024年1月改訂〕 -
Q4.ピートル顆粒分包の副作用「下痢」の発現機序を教えてください。
明確なメカニズムは分かっていませんが、ピートル顆粒分包の投与に起因する腸管壁の伸展刺激による可能性が考えられます。
参考資料:
ピートルチュアブル錠 審査報告書
〔2024年1月改訂〕-
Q5.ピートル顆粒分包による「便の着色」について教えてください。
ピートル顆粒分包は、有効成分として鉄を含有しているため、ピートル顆粒分包の服用により便が黒色を呈することがあります1)。
便の黒色化は、未吸収の鉄によるものであり、黒色化自体は有害ではありませんが、ピートル顆粒分包の投与に際しては、事前に情報提供をお願いします。
なお、便の黒色化により便潜血の肉眼的観測が不明瞭になったり、潜血反応で偽陽性となる場合があります。ピートル顆粒分包服用中に便潜血検査を実施する場合は、グアヤック法や免疫学的試験法で実施してください2)。参考資料:
1)電子添文
2)新医薬品の「使用上の注意」の解説
〔2024年1月改訂〕-
Q6.ピートル顆粒分包とピートルチュアブル錠で、添加物に違いはありますか?
違いはありません。
※添加物:軽質無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、香料、アラビアガム、デキストリン
参考資料:
電子添文
〔2024年1月改訂〕-
Q7.ピートル顆粒分包の、崩壊・懸濁性及び経管チューブの通過性に関する情報を教えてください。
本内容には承認を受けていない品質に関する情報が含まれています。試験方法等が確立していない内容も含まれており、あくまでも記載されている試験方法で得られた結果を事実として提示しています。医療従事者が臨床適用を検討する上での参考情報であり、加工等の可否を示すものではありません。
インタビューフォーム XIII.備考「1.調剤・服薬支援に際して臨床判断を行うにあたっての参考情報」に掲載しております。
以下のリンクから、ご参照ください。注:ピートル顆粒分包の承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、 1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。」です。懸濁して投与する方法は、ピートル顆粒分包の承認された用法及び用量ではありません。また、ピートル顆粒分包を懸濁した製品での臨床試験、薬物動態、安定性、有効性及び安全性等のデータはなく、ピートル顆粒分包の懸濁投与は推奨しません。
参考資料:
インタビューフォーム
〔2024年1月作成〕