国際共同第Ⅲ相試験(ADVOCATE試験) 主要評価項目 寛解率及び寛解維持率

社内資料:第相試験(CL010_168)【承認時評価資料】
Jayne DRW et al.:N Eng J Med 384:599, 2021
COI:ChemoCentryx実施治験

26週時に疾患の寛解を達成した患者の割合及び52週時に疾患の寛解維持を達成した患者の割合〔主要評価項目〕検証的解析結果

日本の承認時における主要評価項目は、「52週時に疾患の寛解維持を達成した患者の割合」であり、その患者割合はプレドニゾン注)群で54.9%、タブネオス群で65.7%でした。優越性検定の結果、プレドニゾン群とタブネオス群との群間差の両側95%CIの下限値が0.0%を上回ったため(p=0.0066、要約スコア推定)、タブネオスのプレドニゾン漸減投与に対する優越性が検証されました。
また、26週時に疾患の寛解を達成した患者の割合はプレドニゾン群で70.1%、タブネオス群で72.3%でした。非劣性検定の結果、群間差の両側95%CIの下限値が-20%を上回ったため(p<0.0001、要約スコア推定)、タブネオスのプレドニゾンに対する非劣性が検証されました。

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  • 注)国内未承認
  • †:検証的解析結果
  • ‡:層別因子は、無作為化の層別化で用いた因子と同じで、標準的な基礎治療(リツキシマブ又はシクロホスファミド)、ANCAの種類(MPO又はPR3陽性)、ANCA関連血管炎の病期(新規診断又は再燃)とした。
  • ※1:群間差の両側95%CIの下限値が-20%を上回った場合、タブネオス群はプレドニゾン群に対して非劣性を示したと判断した。
  • ※2:群間差の両側95%CIの下限値が0.0%を上回った場合、タブネオス群はプレドニゾン群に対して優越性を示したと判断した。

バーミンガム血管炎活動性スコア(BVAS):BVAS version 3

BVASは世界的に検証された血管炎の疾患活動性の指標である。血管炎の徴候及び症状について全身症状を含む臓器系(皮膚、粘膜/眼、耳鼻咽喉、胸部、心血管、腹部、腎、神経)の9項目で評価する。

症候 4週間以前から持続 4週間以内の新規/増悪
1全身症状(maximum scores) 2 3
筋痛 1 1
関節痛/関節炎 1 1
発熱(38.0度以上) 2 2
体重減少(2kg以上) 2 2
2皮膚病変(maximum scores) 3 6
梗塞 1 2
紫斑 1 2
潰瘍 1 4
壊疽 2 6
他の皮膚血管炎 1 2
3粘膜/眼病変(maximum scores) 3 6
口腔潰瘍/口腔内肉芽腫 1 2
陰部潰瘍 1 1
唾液腺炎あるいは涙腺炎 2 4
眼球突出 2 4
上/強膜炎 1 2
結膜炎/眼瞼炎/角膜炎 1 1
霧視 2 3
突然の失明* * 6
ブドウ膜炎 2 6
網膜変化(血管炎/血栓症/滲出物/出血) 2 6
4耳・鼻・咽喉(ENT)病変(maximum scores) 3 6
鼻出血/痂皮形成、鼻腔内潰瘍/肉芽腫 2 4
副鼻腔病変 1 2
声門下狭窄 3 6
伝音性難聴 1 3
感音性難聴 2 6
5胸部(maximum scores) 3 6
喘鳴 1 2
結節または空洞* * 3
胸水/胸膜炎 2 4
浸潤影 2 4
気管内の偽腫瘍/潰瘍病変 2 4
大量喀血/肺胞出血 4 6
呼吸不全 4 6
症候 4週間以前から持続 4週間以内の新規/増悪
6心血管病変(maximum scores) 3 6
脈拍消失 1 4
心弁膜症 2 4
心外膜炎 1 3
狭心痛 2 4
心筋症 3 6
うっ血性心不全 3 6
7腹部(maximum scores) 4 9
腹膜炎 3 9
血性下痢 3 9
虚血による腹痛 2 6
8腎病変(maximum scores) 6 12
高血圧(拡張期血圧>95mmHg) 1 4
蛋白尿(>1+あるいは>0.2g/日) 2 4
血尿(>1+あるいは>10RBC/hpf) 3 6
血清クレアチニン値1.4~2.79mg/dL 2 4
血清クレアチニン値2.8~5.69mg/dL 3 6
血清クレアチニン値≧5.7mg/dL 4 8
血清クレアチニン値増加>30%あるいはクレアチニンクリアランス低下>25% * 6
9神経系病変(maximum scores) 6 9
頭痛 1 1
髄膜炎 1 3
器質性錯乱 1 3
痙攣(高血圧性でない) 3 9
脳卒中 3 9
脊髄病変 3 9
脳神経麻痺 3 6
感覚性末梢神経障害 3 6
運動性多発性単神経炎 3 9
■ PERSISTENT DISEASE ONLY:(すべての異常所見が活動性血管炎による場合)
  • 【BVASをスコア化する際の規則】
  • 1. それぞれの症候が血管炎によると考えられる場合にのみ点数をつける。それぞれ症候出現に他の原因があると考えられる場合(例えば、感染、薬剤による副作用、他の併存疾患、など)には点数化しない。
  • 2. すべての異常所見が活動性血管炎による場合には、"PERSISTENT DISEASE ONLY"の欄にチェックする。
  • 3. 専門家の意見、特殊検査や画像検査が必要である項目もある。
  • 4. 血清クレアチニンの項目は、最初の評価時のみ点数化する。
  • 5. 星印(*)がある項目は"PERSISTENT DISEASE ONLY"とは同一ではない。これらの症候が活動性血管炎による時は4週間以内の新規/増悪を示唆している。

Mukhtyar C et al.:Ann Rheum Dis 68:1827, 2009
【参考】厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性血管炎に関する調査研究班 有村義宏、難治性腎疾患に関する調査研究班 丸山彰一、びまん性肺疾患に関する調査研究班 本間 栄:
診断と治療社 ANCA関連血管炎診療ガイドライン2017 p163, 2017

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