治療レジメン
MPA、GPAの治療レジメンの選択
- ・MPAまたはGPAの治療レジメンの選択は、以下のように表すことができます。
- ・実際の治療方針の決定は、ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023の内容を踏まえて、主治医と患者さんが協働で行います。
MPA、GPAの治療レジメンの選択
- MPA:顕微鏡的多発血管炎
- GPA:多発血管炎性肉芽腫症
- CY:シクロホスファミド
- RTX:リツキシマブ
- GC:グルココルチコイド
- AZA:アザチオプリン
- MMF:ミコフェノール酸モフェチル
- MTX:メトトレキサート
- *1:血清クレアチニン5.7mg/dLを超える場合を目安とする
- *2:アバコパンはMPA・GPAの治療に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで使用する
- *3:保険適用外
- *4:POCYではなくIVCYが用いられる場合がある
- *5:RTX・AZA以外の薬剤として、MTX*3、MMF*3が選択肢となりうる
- *6:アザチオプリンの開始前にNUDT15遺伝子多型検査を行い、本剤の適応を判断すること
- 図には一般的な治療法を示してあり、個々の患者さんの状況には必ずしもあてはまるとは限らない
- 白矢印()は、MPAまたはGPAの診断、臓器障害・病態の評価が確定した場合、および寛解導入治療が有効であった場合を示す
- 実線矢印()・実線の四角( )は、本診療ガイドラインの推奨文で推奨・提案した治療またはその代替治療を示す
- 点線矢印()は、それ以外の治療を表す
難治性腎障害に関する調査研究班 成田一衛、びまん性肺疾患に関する調査研究班 須田隆文:
診断と治療社 ANCA関連血管炎診療ガイドライン2023 pxv, 2023