日常診療におけるIBD診断のコツ

日常診療におけるIBD診断のコツ

IBD をご専門としない一般診療の先生方や実地医家の先生方がIBDを日常診療で診るためのポイントを、シリーズでご紹介します。IBD診療のエキスパートによる監修で、各回コンパクトにチェック頂ける記事コンテンツです。

  • 2.IBDを疑うべき症状

    監修医師:猿田 雅之 先生 東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科 主任教授

    かつては希少疾患と言われていたIBDは、今では消化器医の "common disease" となっており、最初に受診することが多い診療所での的確な診断が非常に重要である。今回のパート2では、診療所で日常的に診察する消化器症状のなかで、IBDを疑うべき臨床症状、IBDと鑑別すべき疾患・症状などについて概説する。

  • 1.炎症性腸疾患とは

    監修医師:猿田 雅之 先生 東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科 主任教授

    炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)は慢性腸管炎症を呈する疾患の総称であり、炎症が原則として大腸のみである潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)と口から肛門に至る全消化管に炎症を起こしうるクローン病(Crohn's disease:CD)に大別されるが、消化管以外のさまざまな臓器にも病変を生じる。わが国の患者数は急増しており、現在の推定患者数はUCが22万人、CDが7万人と見積もられている1)。

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