ゾラデックス1.8mgデポ Q&A
「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
※許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。
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Q1.ゾラデックス1.8mgデポを前腹部の皮下以外に投与してもよいですか?
前腹部の皮下以外に投与した際の有効性・安全性は、検討していないため、電子添文の用法どおり、前腹部に皮下投与してください。
なお、皮下投与する際は次の点に注意してください。
①血管を損傷する可能性の少ない投与部位を、慎重に選択すること。
②投与部位は毎回変更し、同一部位への反復投与は行わないこと。参考資料:
電子添文
〔2024年3月改訂〕-
Q2.ゾラデックス1.8mgデポは、4週(28日)を超える間隔で投与してもよいですか?
4週に1回の用法を遵守してください。
ゾラデックス1.8mgデポは4週間持続の徐放性製剤であり、4週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により血清エストロゲン濃度が再度上昇し、臨床所見が一過性に悪化するおそれがあります。子宮内膜症患者において、ゾラデックス1.8mgデポを、4週を超える投与間隔で投与し、内分泌効果や臨床効果を検討した報告はありません。
ゾラデックス1.8mgデポを、4週に1回継続投与すると、血中エストラジオール値は、初回投与時に一過性に上昇した後、ほぼ閉経後レベルで推移しますが、投与中止後には、下垂体機能は回復します。
したがって、4週を超える間隔でゾラデックス1.8mgデポを投与すると、下垂体-性腺系刺激作用によって、血清エストロゲン濃度が再度上昇する可能性があります。参考資料:
電子添文
インタビューフォーム
〔2024年3月改訂〕-
Q3.ゾラデックス1.8mgデポの初回投与を月経中に行う理由を教えてください。
妊娠中の投与を避けるためです。
妊娠中または妊娠する可能性のある時期に、ゾラデックス1.8mgデポを投与すると流産の可能性があります。参考資料:
電子添文
インタビューフォーム
〔2024年3月改訂〕-
Q4.ゾラデックス1.8mgデポによる治療期間中に、ホルモン剤以外の避妊法で避妊する理由を教えてください。
ホルモン剤(ピル:エストロゲン-プロゲステロン合剤)は、ゾラデックス1.8mgデポの卵巣機能抑制作用と拮抗し、効果を減弱させる可能性があるため、ゾラデックス1.8mgデポ使用中の避妊方法としては、お勧めできません。
なお、ゾラデックス1.8mgデポの投与により、投与期間中、多くは無排卵に移行しますが、完全ではありません。また、投与期間の延長などの理由で排卵が生じる可能性もあります。そのため、投与中の妊娠の可能性を考慮し、投与期間中はホルモン剤以外の方法で避妊させる必要があります。参考資料:
インタビューフォーム
〔2024年3月改訂〕-
Q5.ゾラデックス1.8mgデポの6ヶ月投与により、骨塩量が低下する理由を教えてください。
ゾラデックス1.8mgデポのようなGnRHアゴニストの投与で、血清エストロゲン値は閉経域まで低下し、子宮内膜症病変は萎縮・変性をきたします。その一方で、卵巣摘出後や閉経後に生じる骨塩量減少と同様の、GnRHアゴニストによる持続的な低エストロゲン状態が、骨塩量の減少をもたらすと考えられます。
参考資料:
インタビューフォーム
〔2024年3月改訂〕-
Q6.ゾラデックス1.8mgデポのプランジャー(押棒)の取り扱いの注意点を教えてください。
ゾラデックス1.8mgデポをアルミパウチから取り出す際、プランジャー(押棒)を引っ張ると抜けてしまうので、開封部付近にプランジャーが無いことを確認して開封し、開封部を十分広げた上で、プランジャーを引っ張らずに慎重に取り出してください。
また、プランジャーを固定しているクリップを外す際に、注射器本体からプランジャーが抜けないようにしてください。
電子添文の末尾には、ゾラデックス1.8mgデポの「投与方法」を掲載しております。
■ゾラデックス1.8mgデポ 投与方法■
以下のリンクから、ご参照ください。
参考資料:
電子添文
〔2024年3月改訂〕-
Q7.ゾラデックス1.8mgデポをアルミパウチから取り出した状態で、保存できますか?
アルミパウチから出した後は、保存できません。
ゾラデックス1.8mgデポは、無菌製剤であり、また吸湿性を有するため、使用直前まで開封しないでください。参考資料:
電子添文
〔2024年3月改訂〕