ウテメリン錠 Q&A

「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。

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Q1.ウテメリン錠は、妊娠何週から使用可能ですか?

 妊娠16週以降、37週未満の切迫流・早産の患者に使用可能です。
 なお、妊娠16週未満の患者に関する安全性及び有効性は確立していないため(使用経験が少ない)、投与は禁忌です。

参考資料:
電子添文

〔2024年2月改訂〕

Q2.妊娠16週未満の患者が、禁忌に設定された理由を教えてください。

 ウテメリン錠の切迫流産の試験は、妊娠12週以降24週未満の妊婦を対象に行っています1)
 しかし、妊娠16週未満の症例が少ないこと、また、発売当時、諸外国では16週あるいは20週以降の切迫流産に使用されていたことを考慮し、妊娠16週未満は禁忌に設定しました2)

参考資料:
1)坂元正一ほか:産科と婦人科, 58(9),1597-1615,1991.(承認時評価資料)
 ※本論文においては、妊娠12週以後の症例にも投与されていますが、ウテメリン錠は妊娠16週未満の妊婦には、安全性及び有効性が確立されていないため、投与禁忌です。 2)電子添文

〔2024年2月改訂〕

Q3.ウテメリン錠の糖尿病合併患者への投与に関する注意事項を教えてください。

 リトドリン塩酸塩は、β2受容体刺激作用により肝臓でのグリコーゲンの分解を促進し、血糖上昇を起こすことがあるため、重篤な糖尿病の患者は、禁忌です。また、糖尿病の患者(重篤な糖尿病の患者を除く)、糖尿病の家族歴、高血糖あるいは肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者は、ウテメリン錠の投与中に過度の血糖上昇や糖尿病の悪化から、糖尿病性ケトアシドーシスがあらわれることもあるため、注意が必要です。

 ウテメリン錠の投与前から口渇、多飲、多尿、頻尿等の糖尿病症状の有無や血糖値、尿糖、尿ケトン体等の観察を十分に行い、投与開始後に異常が認められた場合には、直ちにウテメリン錠の投与を中止し、適切な処置を行うようお願いいたします。

参考資料:
電子添文

〔2024年2月改訂〕

Q4.ウテメリン錠の用法は食後投与ですが、食事の影響はありますか?

 ウテメリン錠1回20mg注)を、妊娠20~34週の妊婦10名に投与して食事の影響を検討した試験1)では、薬物動態に有意な影響は認められませんでした(t検定)。
 しかし、空腹時投与注)では、食後投与に比べて最高血中濃度(Cmax)がやや高い結果でした1)

注)ウテメリン錠の承認されている用法及び用量は、「通常、1回1錠(リトドリン塩酸塩として5mg)を1日3回食後経口投与する。なお、症状により適宜増減する。」です2)

参考資料:
1)Steven N.et al:Am.J.Obstet.Gynecol,161(1),32-35,1989
2)電子添文

〔2024年2月改訂〕

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