リザベンカプセル・細粒・ドライシロップ Q&A

「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。

※許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。

Q1.リザベンは妊婦に投与してもよいですか?

 妊婦(特に約3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないでください。
 マウスに大量投与した実験において、骨格異常例の増加が認められています。

参考資料:
電子添文

〔2023年9月改訂〕

Q2.リザベンは授乳婦に投与してもよいですか?

 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止をご検討ください。
 動物実験(ラット)で、乳汁中に移行することが報告されています。

参考資料:
電子添文

〔2023年9月改訂〕

Q3.リザベンの重大な副作用「膀胱炎様症状」について教えてください。

 リザベンの投与により、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状があらわれることがあります。観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行なってください。
 また、膀胱炎様症状が出現する場合には、末梢血中好酸球増多を伴うことが多いので、リザベン投与中は定期的に血液検査(特に白血球数・末梢血液像の検査)を行うことが望ましいと考えます。好酸球数が増加した場合には、十分な経過観察を行ってください。

参考資料:
電子添文

〔2023年9月作成〕

Q4.リザベンの重大な副作用「肝機能障害、黄疸」について教えてください。

 リザベンの投与により、黄疸、AST、ALT、Al-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害または肝炎があらわれることがあります。
 肝機能障害が出現する場合には、末梢血中好酸球増多を伴うことが多いので、リザベン投与中は定期的に血液検査(特に白血球数・末梢血液像の検査)を行うことが望ましいと考えます。好酸球数が増加した場合には、十分な経過観察を行ってください。

参考資料:
電子添文

〔2023年9月改訂〕

Q5.リザベンをケロイド・肥厚性瘢痕で使用する場合、効果発現時期はどれぐらいですか?

 ケロイド・肥厚性瘢痕患者252例を対象に、リザベン10%細粒剤50mg/kg/日(トラニラストとして5mg/kg)注)の12週間投与による有用性を、ヘパリン類似物質軟膏40g/週を対照薬として、二重盲検比較試験により検討しています1)
 この試験では、自覚症状(そう痒、圧痛、自発痛)や他覚所見(潮紅(赤み)、腫脹(しわ)、硬結(かたさ)、増大傾向)の程度を、5段階(①症状なし、②軽微、③軽度、④中等度、⑤強度)で評価し、4週ごとに判断しました。
 リザベン群において、2段階以上改善した症例の割合を算出したところ、そう痒においては、8週後に39%、12週後で56%、その他の症状では、8週後に5~31%、12週後で30~42%という結果でした。
 なお、副作用発現割合は、リザベン群8.7%(11/127例)、リザベンプラセボ群7.8%(10/129例)、ヘパリン類似物質軟膏群 2.4%(3/125例)、プラセボ軟膏群3.1%(4/128例)でした。リザベン群における主な副作用は、膀胱炎様症状2.4%(3/127例)、 胃痛1.6%(2/127例)でした。
 以上を参考に、効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないよう注意してください1)2)

注)リザベン(細粒)の承認されている用法及び用量は、「通常、成人には1回1g(トラニラストとして100mg)を1日3回経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。通常、小児には1日量 0.05g/kg(トラニラストとして5mg/kg)を3回に分けて経口投与する。ただし、年齢、症状により適宜増減する。」です。

参考資料:
1)難波雄哉ほか:西日本皮膚科. 1992; 54(3): 554-571
2)電子添文

〔2023年9月改訂〕

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