ピートルチュアブル錠 Q&A
「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
※許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。
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Q1.ピートルチュアブル錠を1日3回「食直前」に服用する理由を教えてください。
ピートルチュアブル錠は食事に含まれるリンを消化管内で吸着し、消化管からのリン吸収を抑制することによって血清リン濃度を低下させる薬剤です。
毎食直前に服用することで効果を発揮すると想定し、臨床試験を1日3回毎食直前投与で行い、有効性・安全性を検討し、その結果に基づいて承認を得たため、1日3回「食直前」に服用することとなっています。参考資料:
審査報告書
〔2023年10月改訂〕-
Q2.ピートルチュアブル錠を、食事中や食直後に服用してもよいですか?
ピートルチュアブル錠を、食事中や食直後に服用したとき注)の有効性・安全性は検討していません。用法及び用量どおり、食直前の服用をお願いします。
注)ピートルチュアブル錠の承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。」です。
参考資料:
電子添文
〔2023年10月改訂〕-
Q3.ピートルチュアブル錠は何回ぐらい噛んでから飲み込めばよいですか?
特に回数の指定はありません。飲み込める程度まで噛み砕いて服用してください。
参考資料:
ピートルチュアブル錠を服用される患者さまへ
〔2023年10月改訂〕-
Q4.ピートルチュアブル錠が服用しづらい場合、何かよい対処法はありますか?
服用時に手で割ったり、錠剤カッターなどで分割した後に、飲み込める程度まで噛み砕いて服用する方法があります。
なお、ピートルの剤形には、噛まずに服用可能な「ピートル顆粒分包」もあります。
状況に合わせてご選択ください。〔2023年10月改訂〕
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Q5.ピートルチュアブル錠と併用注意の薬剤を教えてください。
以下の薬剤との併用に注意してください 。
参考資料:
電子添文
〔2023年10月改訂〕-
Q6.ピートルチュアブル錠の副作用「下痢」の発現機序を教えてください。
明確なメカニズムは分かっていませんが、ピートルチュアブル錠の投与に起因する腸管壁の伸展刺激による可能性が考えられます。
参考資料:
審査報告書
〔2023年10月改訂〕-
Q7.ピートルチュアブル錠による「便の着色」について教えてください。
ピートルチュアブル錠は、有効成分として鉄を含有しているため、ピートルチュアブル錠の服用により便が黒色を呈することがあります1)。
便の黒色化は、未吸収の鉄によるものであり、黒色化自体は有害ではありませんが、ピートルチュアブル錠の投与に際しては、事前に情報提供をお願いします。
なお、便の黒色化により便潜血の肉眼的観測が不明瞭になったり、潜血反応で偽陽性となる場合があります。ピートルチュアブル錠服用中に便潜血検査を実施する場合は、グアヤック法や免疫学的試験法で実施してください2)。参考資料:
1)電子添文
2)新医薬品の「使用上の注意」の解説
〔2023年10月改訂〕-
Q8.ピートルチュアブル錠による「口内の着色」について教えてください。
ピートルチュアブル錠は、有効成分として鉄を含有しているため、ピートルチュアブル錠の服用により歯及び舌など口腔内が一時的に着色することがあります1)。
着色自体は有害ではありませんが、ピートルチュアブル錠の投与に際して、事前に説明をお願いします。
なお、ピートルチュアブル錠が歯の間に詰まった場合や着色した場合には、食後にうがいや歯磨きを行うことで取り除くことができます2)3)。参考資料:
1)電子添文
2)新医薬品の「使用上の注意」の解説
3)ピートルチュアブル錠を服用される患者さまへ
〔2023年10月改訂〕-
Q9.ピートルチュアブル錠とピートル顆粒分包で、添加物に違いはありますか?
違いはありません。
※添加物:軽質無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、香料、アラビアガム、デキストリン
参考資料:
電子添文
〔2024年2月改訂〕-
Q10.ピートルチュアブル錠の粉砕、崩壊・懸濁性及び経管チューブの通過性に関する情報を教えてください。
本内容には承認を受けていない品質に関する情報が含まれています。試験方法等が確立していない内容も含まれており、あくまでも記載されている試験方法で得られた結果を事実として提示しています。医療従事者が臨床適用を検討する上での参考情報であり、加工等の可否を示すものではありません。
インタビューフォーム XIII.備考「1.調剤・服薬支援に際して臨床判断を行うにあたっての参考情報」に掲載しております。
以下のリンクから、ご参照ください。■粉砕品の安定性■
■崩壊・懸濁性及び経管チューブの通過性■注:ピートルチュアブル錠の承認されている用法及び用量は、「通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、 1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。」です。粉砕又は懸濁して投与する方法は、ピートルチュアブル錠の承認された用法及び用量ではありません。また、ピートルチュアブル錠を粉砕又は懸濁した製品での臨床試験、薬物動態、安定性、有効性及び安全性等のデータはなく、ピートルチュアブル錠の粉砕投与及び懸濁投与は推奨しません。
参考資料:
インタビューフォーム
〔2023年10月作成〕