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薬剤師のためのお役立ちcolumn

質の高い医療を提供するための、薬剤師のメンタルヘルスケア

かかりつけ薬剤師制度や訪問サービスなど、現在の薬剤師には患者さんとの深い関わりが求められています。
患者さんとの関係が深くなると、クレーム対応や、親しい患者さんとの別れといった対人業務のストレスも生じます。自分の心を労わりながら業務を続ける方法について、具体例とともに考えます。

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監 修坂口 眞弓 先生 みどり薬局[東京都台東区蔵前]

質の高い医療の提供は、薬剤師の健康から

薬剤師は、自分の判断が患者さんの命に直結する責任の重さを常に感じています。薬剤師の業務は、多忙さ、責任の重さ、対人業務の負担といったストレスと隣り合わせです。
 コロナ禍では薬剤師が強いストレスにさらされ、薬剤師のメンタルヘルスケアに焦点が当てられるようになりました。
 パンデミックが落ちついた現在でも、薬剤師のメンタルヘルスケアは大きな課題です。現在の薬剤師には患者さんへのきめ細やかなケアが求められ、対人業務の負担が大きくなっています。
 患者さんへ質の高い医療を提供するためには、まず薬剤師が心身の健康を保つことが大切です。
薬剤師の悩みについて2つの具体例から、ストレスにどのように対処するか考えます。

CASE1患者さんからクレームを受けたとき

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「薬の在庫が足りず、不足分を後日お届けすると伝えたら、患者さんに怒鳴られてしまった」
 「『10分後に調剤できると言ったのに、まだできてないのか!』と怒られてしまった」
 患者さんから強い語調でクレームを受けると、萎縮してしまったり、他の患者さんに対しても恐怖心を抱いてしまったりすることがあります。スムーズに気持ちの切り替えができない方も多いのではないでしょうか。
 強いストレスを感じたときは、呼吸が浅くなります。クレーム対応後、まずは意識して深呼吸をします。5~10分ほど時間がとれる場合は、対人業務から離れて心を落ちつけます。
 落ちついて話せるようになったら、上司や同僚にクレームの内容を報告します。報告することで、今後のクレーム対応法を考えるだけでなく、気持ちの整理ができます。
 休憩中や退勤後にもクレームを思い出してしまうときは、少し散歩したり、ゆっくりお風呂に浸かったり、リラックスできることを試します。
 なによりも、クレーム対応に真摯に向き合った自分を認めて、労わります。

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CASE2親しい患者さんが亡くなったときなど

「かかりつけ薬剤師として長く担当していた患者さんが、入院することになった」
 「ご自宅へ訪問し、ケアをしていた患者さんが亡くなってしまった」
 親しい患者さんの体調が悪くなったり、亡くなったりすると、身内のことのように胸が痛みます。ご家族の心痛を思い、自分には悲しむ資格がないと罪悪感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、患者さんの体調に思いを寄せて、悲しみがこみあげるのは自然なことです。その悲しみは、患者さんとの関係を大切にしている証です。薬剤師だからといって、感情を抑える必要はありません。
 自分の自然な感情を受け止めながら、今の自分にできることを考えていきます。

ひとりで抱え込まずに相談を

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薬剤師は心身の健康を守るために、規則正しい生活を送り、ストレスをためないよう心がけます。しかし、個人の努力だけではストレスに対処しきれないこともあります。
 そんなときは、職場の方に相談することを検討します。普段から些細なことでも相談できる関係性を築いていることが理想です。
 職場への相談が難しい場合は、家族や友人に胸のうちを語るだけでも、気持ちが軽くなります。
 ひとりで抱え込まずに、ご自身の気持ちを言葉にします。

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