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介護が必要になる原因の第3位は転倒・骨折です。
室内は転倒が発生しやすく、夜間頻尿がある場合などはとくに注意が必要。
転倒・骨折を防ぐために薬剤師ができるアドバイスを考えます。

監 修坂口 眞弓 先生 みどり薬局[東京都台東区蔵前]
転倒は日常生活で発生する事故の中で最も多く、東京消防庁の統計によると、高齢者がとりわけ多く救急搬送されています。転倒事故の発生場所として多いのは「住宅等居住場所」、つまり自宅です。転倒事故の半数以上が自宅で起きています。
高齢者の場合、筋力や視力の低下など加齢による身体機能低下に加え、病気をいくつも抱えて何種類もの薬剤を服用していることが少なくなく、その作用や副作用によってふらつきなどの症状がみられることもあります。
転倒はけがにつながり、「平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果」(内閣府)を見ると、転倒した人の3人に2人が何らかのけがを負っています。骨粗鬆症がある場合は骨折してしまうリスクも高く、一度の転倒で寝たきりになることも皆無ではありません。
自宅で転倒が発生しやすい場所は「庭」(36.4%)ですが、室内で最も多いのは「居間・茶の間・リビング」(20.5%)。続いて、「玄関・ホール・ポーチ」(17.4%)、「階段」(13.8%)、「寝室」(10.3%)、「廊下」(8.2%)などです(同)。
室内には段差だけでなく障害物がたくさんあります。とくに居間は、敷物の端、座布団、電気コード、テーブルの足などのほか、床に新聞・本や衣類などが置かれていることも。冬はこたつ布団も危険です。
寝室は、ベッドと壁の間の隙間、床に敷かれた布団、床に置かれた新聞・本などが転倒リスクになります。
転倒防止の基本は整理整頓です。床にあるものはすべて転倒のリスクになるため、床にはものを置かないようにすることが大切です。敷物や座布団はできるだけ使用を避けます。使用する場合は滑り止めを敷いたり端をしっかり固定するなどして、めくれるのを防ぎます。
また、1cmから2cmの段差はつまずきやすいため、廊下と部屋の段差にはすりつけ板を設置するなどします。
夜間の移動の安全を図るためには、寝室、廊下、階段、トイレなどに足元灯を設置することが有効です。
住み慣れた自宅でも転倒は発生します。高齢者や夜間頻尿のある患者さん、ふらつきなどの副作用が現れる可能性のある薬剤を飲んでいる患者さんには、薬剤師からの生活アドバイスが転倒防止に向けた支援につながります。
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